作業服の選び方
作業服は現場で働く人間にとって必要不可欠のものです。ここでは作業服の種類や選び方、そして作業服におけるルールなど、より理解を深められる情報についてお届けいたします。
作業服を導入する理由と役割
さまざまな業界で用いられている作業服、現場での作業をするにあたり、必須のユニフォームです。
その形はさまざまですが、それを着用する理由がきちんとあります。
安全性、快適性、動きやすさ、統一感、心理的な作用などさまざまです。
現場によりますが、作業現場には危険がつきものの環境もあります。
そこでは普段あまり気にすることのないファスナーやベスト一つでも、命やケガに影響する事故が発生してしまう可能性があります。
作業服として作られたユニフォームは、その危険から身を守れる設計はもちろんのこと、他にも生地の厚みなど、十分に安全性を考えられています。
作業を前提としているユニフォームとして作られているため、作業服としているのです。
そして、作業時に動きを制限しないように配慮もされています。
動きやすさはとても大事なポイント、十分な厚みがありつつ、ストレッチがしっかり効いていて人の動きに合わせられる、そんな構造に工夫されています。
快適性についても、屋外での作業環境でも快適に過ごせるように、通気性や快適さに配慮されています。
近年ではより猛暑となりつつありますが、その中でも快適に作業ができるようにファンを組み込んだ作業服などが販売されています。
寒い冬の作業用に、ヒーターを組み込まれているものもあります。
機能性、安全性に優れている作業服、それは業務効率をアップさせてくれるものなので、十分に配慮された構造のものを導入したいところです。
そして他にも心理的な作用があり、統一感と所属が明確になること、そして所属しているという意識の向上です。
ユニフォームには認知度をあげる宣伝広告の役割があり、社外に対して作用します。
そしてそれは着用している従業員にも作用しており、自分がどこの所属であるかという自覚を持たせます。
視認できるものなので、自分の社会的な立場はもちろん、誰が同じチームであるか、というのもわかりやすくなります。
そうした意識の向上はとても重要なこと、また作業服とプライベートの服を使い分けることで、メリハリが生まれます。
生活においてメリハリをつけて、作業の間は集中し、プライベートで休息をとる、これはパフォーマンスを低下させないために必要なことです。
なにげなく導入されているユニフォームですが、こうした理由や役割があって利用されています。
作業服の種類一覧
作業服にはさまざまな種類があります。
形状によって特徴が異なるので、環境や作業内容によってうまく使い分けをおすすめいたします。
つなぎ
上下がつながっているタイプであるこれはほこりやチリの侵入を防げます。ベルトが不要で、作業中にどこかにひっかかってしまう、ということもありません。
安全性の高い構造であり、上下を分けない構造はそのまま丸洗いが可能、メンテナンスが簡単です。
ジャケット
こちらはつなぎに比べて着脱しやすいのが特徴です。
人の出入りが多い現場で、着脱が簡単なのはメリット、現場によっては上のみを羽織って作業も可能です。
また、ジャケットのほうは少しサイズがあっていない程度だと問題なく着用しやすいです。
シビアなサイズ展開をそこまで必要としないため、短期で働くスタッフ用として用意しておけます。
空調服
夏の暑さが特に深刻になりつつある現代において、必須になりつつある作業服です。
ファンが内蔵されており、外気を取り込み、気化熱で体感温度を下げてくれます。
熱中症予防に効果的で、夏に屋外で作業するときは、安全性もふまえて導入が推奨されています。
また、風をとりいれるので、汗がすぐ乾くというメリットがあります。
シャツタイプ
ワイシャツタイプやインナーシャツタイプなどがあり、単体でも上からジャケットを羽織って使用にも対応できます。
一般的なシャツよりも、作業用のシャツは耐久性が優れています。
ワークパンツ
スラックスタイプとカーゴパンツタイプがあり、いずれもポケットが大きく、それでいて丈夫に作られています。
ポケットに工具を入れてもしっかり耐えられように設計されています。
重くて固いイメージが見た目から感じられる場合がありますが、ストレッチが効き、快適に作業ができるよう工夫されています。
こうした作業服の他にも、タウンユース可能なデザインのいい作業服もあります。
私服と兼用して着用ができるほどにおしゃれなものも増えていますので、ぜひ作業服を選ぶ際は検討をおすすめいたします。
作業服選びのポイント
作業服選びのときに見るべきポイントは大きくわけて三つです。
デザインやサイズも大事ですが、安全に作業をするため工夫されている作業服を、適切に選べるようにおさえておきたいポイントです。
そのポイントが用途・機能・時期です。
用途によって適切な特殊加工があります。
防汚機能、防炎加工、防風加工、撥水機能、帯電防止など、必要な特殊加工は作業内容によって異なります。
使用する現場からどの加工が必要か、それを見定めて選定する必要があります。
次に機能、使い勝手を十分に考慮し、毎日着用してストレスがないものを選ぶのが重要です。
アイロンがけ不要、乾きやすいなど、メンテナンスがしやすいものを選ぶのが重要です。
また特殊な機能としてファンつき、ヒーターつきも候補にあげておきたいところです。
そして時期、屋外で作業する場合はなおのこと配慮しておきたい部分です。
汗をよく吸うもの、保温機能が高いものなど、作業する人が快適に作業できるように配慮しておかなければなりません。
作業服のルール
ケガをしないためにも、作業服はルールを守って着用し続ける必要があります。
多少は問題ない現場もありますが、ジャストサイズを着用するのが大事です。
特に大きすぎる場合は、ひっかかりなど事故の原因になる可能性が高いです。
何かにひっかかってしまうだけで重大な事故につながる可能性があるのが作業現場、ほころびにも十分気を付けておく必要があります。
そして最後に、肌の露出はしないのも大事なルールです。
暑いとどうしても腕まくりなどをしたくなりますが、不用意な露出はせずに作業服の機能で暑さや寒さに対応しなくてはなりません。
作業服は肌を保護するという役割もあります。
ルールを守ってようやく作業服は、安全を守るという役割を果たせます。
しっかり守って作業にあたるのが重要です。
作業服についてのまとめ
作業服は現場での作業をサポートするため、工夫されている機能が含まれています。
利用する現場や業種内容によって選ぶべき作業服は異なりますので、適切なものを着用するように心がけるのが大事です。
そして、ユニフォームには従業員のモチベーションを向上させるという効果もあります。
これからユニフォームとして作業服を導入する場合は、ぜひ実際に着用する人たちの意見も聞き、できるだけ要望を取り入れたものの製作をおすすめいたします。
非常に幅広いラインアップがありますので、そこから選ぶのもよし、オーダーメイドでユニフォーム会社に直接問い合わせをするという方法もとれます。
満足のいく作業服は、結果的に業績アップにつながることもあるため、十分な品質、デザインのものの導入が理想的です。